「――というワケで、高ピーの思うコトを素直に聞かせていただけないかと」
「つってもな」
「そこをなんとか」

 目の前でパンッと合わさる手の音が弾ければ、俺もそこまで鬼じゃない。特に害もなさそうな(かと言って利があるかっつったらない)そのお願いとやらを聞いてやらないこともない。