−−あと一歩が、
優子side
『へー!ゆっぴー略奪愛じゃん』
『略奪ってわけじゃないけど』
『いやいや略奪だよ。すごいね〜』
お酒もだいぶ進んだまりちゃんはいつもより舌っ足らずに話すから時々聞き取れない
でもあたしと陽菜の話しで大変喜んでくれたのだけはわかった
『陽菜ちゃんは優子で良かった?』
『ゆうちゃんじゃなきゃいやです』
『いいねえそれ。敦子言ってみ?まりちゃんじゃなきゃいや』
『ねえ麻里子飲み過ぎ。酔っ払い嫌い』
『きらい?』
『え…いや』
『かわいいなあ敦子は』
ちょっと上から目線で相手のペースを乱しちゃうとこ、まりちゃんっぽい
優しい笑顔は昔と変わらない
『ゆうちゃんトイレ』
『ああ、行こっか』
仲良く手を繋いで出てくけどトイレについた瞬間、陽菜に抱きしめられた
『わっ陽菜?』
『ゆうちゃん』
『どうした?』
『ぎゅってして』
どうしたのかな
あたしにしがみつくようだから陽菜らしくない
『ん〜やっぱゆうちゃん好き』
『なんかあった?』
『ん…ゆうちゃんの従姉妹さん、陽菜にがてかも』
『まりちゃん?』
『うん…なんかいや』
さっきから陽菜が強く手を握ってた理由はこれか
『まりちゃんねー。いい人なんだよ。でも癖ってゆうか』
『ナンパが?』
『ナンパってよりスキンシップ?ごめんね。いやだったね』
『ゆうちゃんが謝ることじゃないよ』
でもあたしの従姉妹だし、やっぱり彼女が嫌がってるのに助けてあげれなかったから
そう言えばまたあたしに抱きついてほっぺとか首とかたくさんキスをくれた
『陽菜はゆうちゃんでよかった』
『んー?』
『たとえスキンシップでもあんな風にほかの子に興味示してほしくない』
『そっか』
今日の陽菜はお酒のせいもあるのかいつも以上に甘いみたいだ
あたし愛されてるな…
『おいで』
トイレの個室を開けて手を引っ張ればとてとてついて来る
陽菜を便座の上に座らせて
あーあ理性に勝てなかったってことでいいかな
魔が刺したってな感じで
誰も来ないことを祈って2人の舌が絡み合う音といやらしい息遣いだけが響く
『んっ、ふ』
陽菜のシャツのボタンを外したら今日もかわいいブラジャーが見えてきた
『だめゆうちゃんっ止まんなくなるでしょ』
『ちょっと』
『ちょっとじゃすまない』
『ほんとちょっと』
『…すぐやめる?』
『やめる』
疑いながらも自分でボタンを外してくれる陽菜にどきどきがやばい
『んっ…』
ブラをずらして優しく舐めた
気持ちいい部分は舌でつんつん
陽菜のいやらしい声にあたしは自分が高まっていくのを感じた
『おいしい』
『んっあ』
吸い付いたらさすがに大きくなった声
頭を抱きしめる手も強くなってこれってストップかかるのかな
『あっん、や、優しくして…』
どうしよう。陽菜がとんでもなくエロい
だめとか言ってたわりに積極的じゃんか
『すごい立ってる』
『やだあ…』
『下は』
『だめっ!ほんとにだめ』
『どうして?濡れてるの?』
『っ…!ばか!』
『ちょっとだけ』
『むりだよ。陽菜声でちゃうし』
だめな理由ってそこなんだ
陽菜は声出ちゃうもんなー
でもさ太ももをすり合わせる姿なんて見たらたまったもんじゃないよね
『きもちいいよ』
『だ、め。帰ってから』
『生殺しつらくない?』
『ぜんぜん』
『あたしはつらい』
『や、あっだめえ』
スカートの中に手を入れてパンツ越しに触るとぬるっとした感触
やだとか言いながらさ
素直になればいいのに
『んっんっあ、っ』
『声我慢して』
『む、りぃ…あっ!』
下唇を噛んで一生懸命我慢してる陽菜ってやばい
声を出せない状況ってのもいいかも
『ほんとかわいい』
『んっ、っんあ!』
少しだけパンツをずらして直に触ると熱を持ってぬるっとした感触があたしの理性を吹き飛ばした
『だあめ、ゆうっだめ…』
あたしの手をぐっと掴んで潤んだ瞳で必死の抵抗
その顔やめてよ
余計にいじめたくなる
『やば…あたし止まんな』
(ガタン!)
『みいちゃんさん吐かないで!もうちょっとだけ待って下さい』
『うぅ…』
『あー間に合った』
『うえっうぅ…』
(……う、)
こんなタイミングでうそだよね?
みいちゃんとあっちゃんが入ってくるなんて
安心したようにため息をついた陽菜に手をどかされた
(へんたい)
口パクで罵られて、一気に主導権を握られたあたしはへなへなと力が抜けてしまった
ぽんぽんって頭を叩かれてふと陽菜を見ると笑いをこらえている
あまりにも悔しかったあたしは
『んっ…』
最後の最後に熱いキスだけお見舞いしてやった