「それでは、新年あけましておめでとうございます。皆々様の健康と、ますますのご発展を願って。乾杯」
「かんぱーい」
机の上には圭斗特製の角煮やらだし巻き玉子やら、机の脇にはうちが買ってきた酒瓶やら何やら。今日はMMP3・4年の愉快なメンバーでの新年会。圭斗の音頭でかんぱーいと乾杯をしたけれど、村井おじちゃんは不服そうだ。
「なあ圭斗。お前、何か忘れてないか?」
「多少簡略化してますけど、ちゃんとした新年会の乾杯の音頭じゃないですか」
「今日は俺の誕生日! それを祝う集まりじゃねーのかよ!」
「新年会ですが何か。村井サンのそれは口実であって、ついでです」
「圭斗テメー! それが先輩に対する態度かー!」