「タカちゃんおはよう」
「あ、果林先輩おはようございます」
「タカちゃんもこの授業取ってたんだね」
「そうですね。高崎先輩が面白いって言ってたので履修修正で入れてみました」
木曜2限はポップミュージックの社会学という授業を履修している。たまたまタカちゃんも同じ講義を履修していたようで、隣の席に陣取る。たまたま2人とも誰かと一緒に履修してるワケじゃない講義だったみたくて。大連休が明けたからか、はたまた授業が始まるまでには地味に時間があるからか、人は疎ら。
「高ピー先輩も取ってたんだねポプ社」
「そうみたいですね。高崎先輩は現社科の割にメディ文の授業を多めに取ってるとは聞きました」
「ああうんそれはそうだね」
「そういうことも出来るんですね、学科跨ぎと言うか」
「もちろん学科固有科目は取らなきゃだけど、他は自由だからね。どの学科の講義だろうと単位さえ取れてればオッケーみたいなところはあるよ」
「そうなんですね」