「あれっ、山口クン!」
「ホントだ、アニだ!」
「あー、ヒビキちゃんに大石クン! 久し振り〜! えっ、2人揃ってど〜したの?」
「さっきそこで大石クンとバッタリ会って、一緒に買い物してたトコ!」

 急いでる訳でもないし、カフェに行くつもりだったんだーとヒビキちゃんが話を進めていく。気が付けば俺もその流れに飲み込まれ、一緒にお茶する雰囲気に。俺も急いでないし、いいんだけど。
 大石クンの手には大きな紙袋がいくつも提げられている。大石クンは優しいから、きっとヒビキちゃんの荷物を持ってあげてるのかもしれない。いいね、ジェントルマンってヤツでしょ。