カランカランと鳴り響く鐘。本来なら嬉しい音色のはずなのに、それが運んでくるのは一抹の不安。狙いとは少し外れてしまったのもある。そして、ずっしりとした重量感だ。

「ただいまー」
「ん、お帰り菜月さん。どうだった? 生協のクジは。沈んだような顔を見るとダメだったのかな?」
「いや、当てるには当てた」
「菜月先輩は3等を当てたンすわ、見事に。ちなみに景品は自分の持ってるこれスわ」

 ドスンとりっちゃんの肩から下りたそれに、圭斗はじめその場にいたMMPメンバーの顔色が変わる。パアッと明るくなるのはノサカと奈々。圭斗はまた随分な物を、と驚いたような顔だ。