「聞いてよユースケ! ミドリがカッコよかったんだよ! ユースケにはまだまだ敵わないけどね!」

 インフルエンザからバイトに復帰すると、川北と烏丸の距離感が少し変わった風に見える。烏丸がわーわーと語っている間は、スイマセン本当にスイマセンと川北がへこへこと頭を下げっぱなしだ。
 時給が発生しない、所謂暇潰しで来ている春山さんもこの光景を興味深そうに眺めている。私たちがいない日に何があったのだと。それは正直オレも気になっている。

「うう……こないだ、石川先輩と福井先輩がセンターに遊びに来たんですよ」
「連中も暇潰しか」