「俺なりにお前のことを考えて選んでみた。使ってくれ」
「……あ、ありがとう」

 朝霞クンから突然呼び出され、指定された場所に行くといきなり目の前に突き出されたシンプルな包み。何だろう、何かな。そわそわして止まらないよね!
 朝霞クンが言うにはこれはホワイトデーのお返しで、バレンタインのチョコが俺のことを考えてくれてたのは伝わったからーとのこと。伝わったんだ、よかったー。

「朝霞クン、開けていい?」
「ああ」