「慧梨夏サン慧梨夏サン、今日は何の買い物ですかー?」
「着いてからのお楽しみー」

 とある日の練習後、1年生2人と尚ちゃんを車に乗せ、向かっているのはホームセンター。ただ、ホームセンターとはまだ言ってない。だって、着いてからのお楽しみっていう体だからね。

「何で俺もついて来させられたんですかー、義妹さんのセンスが一番正しいじゃないすかー」
「だからこそだよ。普通の人の感性を大事にするための尚ちゃんなんだから」
「俺、言うほど普通じゃないんだけどなー」