「よし、目標5分! 行くよ!」

 つばめの号令で、俺たちはわーっと例のビルに駆け込んでいく。ガラス張りのエレベーターで6階まで上がったら、俺は企業サマの担当者に挨拶をして機材を運び出す。
 今日は合宿前日と言うことで、対策委員はギリギリまで打ち合わせ。そして青年自然の家に持っていく機材を、定例会でお世話になっているビルの物置から搬出するという大事な仕事があった。
 近くに駐車場はない。あってもクソ高い。だから路駐にならないようドライバーの啓子さんとゴティは車内で待機。スーパーDのつばめがいるとは言え、男手が一人いないのはちょっと痛い。