「おはようございま、す…?」
「おはよータカシ」
「えーと、この惨状は?」

 サークル室に入ると、高崎先輩と果林先輩が死んでいた。もちろん、本当に死んでいるというワケではないのだけど、表現として「死んでいる」と言っても何ら違和のない活動停止状態。
 高崎先輩と言えば、いつも背筋がシャンと伸びているし、圧倒的なオーラみたいな物がある。果林先輩はいつも元気。なのに、その2人が息をしているのかどうかもわからないほど静かに背中を丸めているのだ。