「朝霞君、今度鰻を食べないかい?」
「おっ、いいね」

 定例会後、隣で聞こえる単語に含まれる夏らしさ。しかしさすが圭斗、ウナギなんてまたリッチな物を平然と食べようとしてるなあ。俺には手も届かないぜちきしょい。
 だけど、不思議だったのはその誘いの矛先。まあ、元々圭斗の方からご飯に行こうとかって誘うのは定例会じゃあまり見ないけど。基本俺からだし。はっ、もしかして俺が食べる物は庶民的すぎて圭斗には合わないとか?