朝はだるい。だけど、目が覚めて突きつけられる現実。もしこの状況で日課の掃除なんかしようものなら、俺は縛られてベランダから吊り下げられるだろう。
 床には宴の痕。宴とは言うけど実際にはサシ飲みだ。リキュールの瓶にビールの大樽。バスケットボールくらいの大きさで、何リットルとかで売ってるヤツだ。そしてそれを持ち込んだ人が横たわる。

「どーしろっつーんだ……」