ボクたちは今、賭けに出ている。
全員が揃える班打ち合わせの日程がなかなか組めず、集まれる人だけ集まろうということで集まってはみたものの、メンツ的に機材を使った練習が厳しそうだと。
今日集まっているのはボクと班長のヒロ。それにシゲトラ先輩とハマちゃん。向島は遠いし、ハマちゃんも青敬にラジオの機材ってあるのかなーと首を傾げた。青女は男子禁制だし、残るはシゲトラ先輩。
「何かこないだ対策委員でつばちゃんゆっとったんですけど、星ヶ丘って機材使ったり他校の人入れたりするんキビシーらしいですね」
「いや? まあー……青女はともかく、他の大学に比べたらちょっとめんどいかもしんないけど、絶対ムリってワケじゃないし、聞いてみるだけ聞いてみような?」