「ぶっは! ウケるー!」
「うわー、こんなこと言う奴とかいんのな! だーっはっはっは!」

 課題のためにゼミ室に来てみれば、飯野と倉橋がケータイ片手に大爆笑している。飯野はともかく、倉橋がこんなに馬鹿みたいに笑っているのはあまり見たことがない。相当ツボに入っているのだろう。

「うーす」
「おっ、高崎! ひー、見ろよこれ!」
「あ?」
「何か倉橋が結構前からやり取りしてるらしい男なんだけどさ、ひー」