「うーい、カナコー、コーヒー淹れてくれー」
「ふう。しばし休憩だ。ああ、綾瀬、湯を沸かすならオレのミルクティーを淹れられるだけの分量をだな」
「はーい、ただいまー。……っと」

 お湯を沸かそうとカナコさんが立ち上がった瞬間。足がもつれ、ふらりと身体が崩れる。林原さんが咄嗟に手を差し出してくれたからそのままバターンとは行かなかったけど、よく見ると顔色が悪いし表情もちょっとしんどそうだ。