「あー……」

 しばらく作業に集中していたら、腹が減った。ちょうど3時のおやつくらいの時間帯。何か食うものはなかったかなと思ったけど、冷蔵庫の中にも俺の名が書かれた物はないし、備蓄されているカップ麺も昨日空になって今日これから買いに行こうという話になっている。だけどそれでは今食べる物はない。
 今食べる物もないし、俺の他に誰がいるワケでもない。岡本ゼミ冷蔵庫の掟で言えば冷蔵庫の中にある無記名の物は勝手に食べてもいいということになっているけれど、隙だらけの物もないのが困る。食べ物を確保するのもなかなか大変だ。この暑さだから引き出しのチョコレートも最小限だし。

「……徹…?」
「ああ、美奈か」