「こーた先輩聞いてもらっていいですか!」
青女のサドニナから呼び出され、アイドル声優としての今後の野望を聞かされるようです。ああ、温かいお茶が美味しいですね。
私とサドニナは夏合宿でペアを組んだ間柄で、それと言うのもサブカル的な趣味の関係でしょうか。サドニナを扱えるのはお前しかいないと任命された、言わば調教役でした。
インターネットに歌の動画を上げていると聞き、その歌に対するレビューをしたところ、その意見がサドニナにとっては新鮮だったのでしょう。それから妙に懐かれてしまったんですね。
「サドニナはもっと名前を売りたいんですよ」
「それで、どうするんですか?」
「名前のある人に拾ってもらえないかなーって」