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【SSS】歓喜の山と見据える日々

 ピンポーンとインターホンが鳴り響き、家主がはーいと顔を出す。こっちに帰ってきたばかりの高木が俺を部屋に呼び寄せたからには何らかの理由があるんだろうけど、その本題はまだ見えていない。

「エイジー、ちょっと来てー」
「おー?」

 呼ばれるままに玄関に行くと、段ボールの箱が2つ3つ積み重ねられている。曰く。実家から送り返した服だとか、地元で買った生活物資が一気に届いたらしい。
 こっちが服で、と服の箱を俺に手渡した高木は、物資の方らしい箱に封をするガムテープをびりびりと破く。いや、服を俺に預けられても。片付けろってか? コイツなら言いかねない。つかガムテ切るならハサミとかカッターとかで切れっていう。


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