「あーあ、外にはきっと天国が待っているのに」
「知るか。お前が真面目にやらねえから練習が押してんだろ」
「虫取りがしたいよー」
「うるせえ、さっさとネタ帳開け」
ファンフェスの練習がみーっちりと行われている真っ最中の向島大学サークル棟208号室。自分は高崎先輩が班長を務める班に組み込まれ、ピンミキサーとして回すコトになってヤす。
向島大学はインターフェイスの現場でも山だ山だと言われていて、自分のような生粋の山の子には何のこたない風景も、星港の街の中にある星大の坂井先輩にはもーう珍しい環境みたいスね。