「結局、夏至カレーに対抗する「冬至○○」って見つかったんですか?」
「あー……そーいやそんなことも言ってたな」
それは夏のことだった。奈々が持ち込んだ夏至カレーなる陽の行事の話題が肌に合わなかった陰の集団MMPでは、それに対抗すべく新たな冬至○○を考えようと話していたのだ。結局、それらしい○○が思い浮かぶこともなく、その話すら忘れたまま半年が過ぎたワケだが。
時候で言えばそろそろ今がちょうどその時で、そんなことを言っていたなあと思い出したのは先にカレーの話題を持ち出した奈々だった。尤も、MMPでは季節関係なくカレーパーティーだ何だと食べているのでと夏至カレーも特にそれらしいことはしなかったのだけども。