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【SSS】攻めずに落ちる城はない

「すみません麻里さん、突然お誘いしまして」
「圭斗さんがお酒と角煮を用意してくれるってことは……何かあるんでしょ?」
「さすが麻里さん、察しがいい。それはそうと、乾杯しましょうか」
「マーさん、ご飯ある?」
「あるある」

 さて、やってきました村井おじちゃん宅。僕は角煮の鍋と簡単なお酒を携えて。これから始まるのは緊急会議ですよね。ちなみに家主の村井おじちゃんは何でもない飲みだと思ってますよね現段階では。
 僕が麻里さんと話し合いたいのは他でもない、菜月さんのこと。バイト中に仕入れた情報によれば、それらしい女の子がタンデムで朝帰りしてきたとのこと。いや、何かもう気になってバイトだのサークルどころじゃなかったですよ。


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【SSS】もっとアイキャンフライ

「……覚悟してはいたっすけど、相当じゃん?」
「大学から近い家の」
「宿命っすよね」

 改めて冷蔵庫を覗けば、中身が見事に大学祭関係の物で埋め尽くされていた。主に鶏のもも肉。GREENsでは学祭で唐揚げを出すことになっている。Lサイズの紙コップに詰め放題で300円だ。コンビニで買える唐揚げが1コ当たり50円くらいであることを考えると、6個は入れれるしまあ妥当じゃん?
 買い出しをして、前の日のうちに下拵えをしておく。そしてそれは俺の部屋の冷蔵庫に入れておくという作戦。ちなみに台所も完全に貸し出されている状態で、大学から徒歩5分のアパートであることの宿命とやらを再確認。まあ、俺は家でさほど料理をしないから支障がないのだけども。


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