「みんな、集まったわね。それでは班長会議を始めます」
会議室に集められた各班の班長たち。これから始まるのは丸の池ステージ前としては最後になる班長会議だ。もちろん、早急に知らせる必要のある事柄が発生すれば緊急会議という形で開催されるそうだが、定例会議としてはこれが最後らしい。
しかし、班長会議とはいうものの、日高の姿はない。その理由が俺たち一般の班長に公表されることはなく、今日の会議に関しても日高がいなければ回らないということはないということでそのまま続行されるようだ。
「来週はテスト期間ということで、多くの班が今週の間で準備を詰めていると思います。各班の進捗を聞いておこうかしら。菅野班はどう?」
「ウチは至極順調と言うか、大きな問題はないかな」
「そう。さすがね。その調子で頼むわよ。次、鎌ヶ谷班は」
「ウチか? まー頑張ってるよ。ちょこちょこ微修正は入るかもだけど、後は詰めるだけって感じ」
「ファンフェスよりは見られるステージになりそうかしら」
「当然だぜ! いつから準備してると思ってんだ!」
「ファンフェス終了直後からね」
「だろ?」