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静かな恋のうた

いつ、その指に触れようか
視界にずっと入ってる
寄りかかるために置かれた手を
チラチラ見る

ふざけたふりして、触ってみたり

最近、ボディタッチ多いよね
ささやかなじゃれあい

心配してくれたのが
どれほどうれしかったか

隣にいるだけで
こんなに幸せ

気を抜けば、
再び闇に行きそうになる
この手をどうか離さないで

長い間、孤独でいたから
繋ぎ止めていて

貴方と光の中、
いつまでも歩いていきたい

地球に果てなんてないのよ
丸いんだから
昔の人は、おもしろいことを言ったものね
未知だったから

貴方と会えるなら、
背中向けて、それぞれ歩いて、地球の裏側くらい?

再会したら、キスしましょう
ハグしましょう

そうしたら、もう離れないわ

貴方に向かい、歩いてる間
どれだけ大切か
痛感してるでしょうから

それより、いつ、その指に触れようか――

『無』の間は夜だけ

ジゼルは泣いた
足が折れて、もうどこでも踊れない

爆発したロケットの
キカイは天国へ行けるの?

無知な瞳は
まっすぐ残酷な質問を投げかけるもんだ

人間も死ねば「物質」ならば
キカイも散ってしまえば「物質」

ならば、行けるんだろう
天国ってトコに

オレは信じてない
神も仏も
天国も地獄も

「無」に帰すだけだ

踊れないジゼルに
興味はない

見守るほど、やさしくない

寒々しい月が
ミルクティーのようで
白けさせる

一度だけだ、ジゼル
この手を掴め

刹那、踊れるようになる

オレは、なんでも「無」にする
オマエの涙と引き換えだ

約束だ
踊り続けろ、死ぬまで

この手を掴むなら

どうする?
ただの「約束」だ

無にしてもいい
オマエの存在を

――立ち上がる、キミは美しい

愚問を投げかけるな

オレは夜という「無」の存在なだけだ
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