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ちょっと変化球返詩

なんとなく、このまちに立ち寄ったので
きてみたら、そのままの風景が広がっていて
懐かしくなりました

今も、このまちはキライです

アナタのそばで 過ごした時間……
それはそれで、とても大切な思い出

けれど、私たち
いつの間にか大人になって
いつの間にか日は暮れて
いつの間にか離ればなれ

二人ぼっちだったのは思い込み

知っていたよ
アナタがこの世界を大嫌いだったこと

繋ぐ手は少し冷たく、震えていて
たくさんの不安を抱えていたね

今は、どうですか?
アナタが少しでも世界を好きになれて、
ヘタクソでも笑えていればいいなと
あの頃より、成長した
いちょうの木の下で願います

正統派返詩

黙ってあなたの言葉を待った
このいちょうの木の下で
しゃべらなくても
楽しかったね 穏やかが
でも、こわかった

「この世界が大好きなんだ」
それは嘘でしょう?
いつも言う時、泣きそうな顔してたよ

微笑んでうなずいたけれど

私は あの頃 大キライでした
この世界が
今も、大キライです
だけど、同じくらい大好きです

あなたは、今はどうですか?
ここで再会できたら
本心をきいてみたいです

――本当は、あなたとたくさん
おしゃべりしたかった

返詩二つ

上記二つは、職場にあったCoccoベスト・コレクションのバンスコに挟まっていた詩への返詩です

もくまおうのコピー裏なのですが、コピー紙の劣化具合に対し、鉛筆の筆跡はごく最近のもので文字特徴から男性と思われます

最初はただ目を通して仕舞ったのですが、時間を置くと誘発されて言葉が浮かんできて(苦笑)

物書きの端くれとして、どうしようもなく癖が染み付いてしまったみたいです(苦笑)

理論武装の空虚

浅く広く、「世界」は広がっていくのに
ひどくつまらない

そう、空虚な自分が
見えてくるだけなんだ

絶望というより失望だ
こんな「知識」だけの、
本当は薄っぺらな自身に

気付いてんだよ、とっくに
空虚埋めようと
あれこれ手をつけてるうち
また、自分がわからなくなってた

独り、砂浜に立ち尽くし
波音きいてた
晴れ渡る空

どこにも行けない二十歳の自分

懐かしく、胸を締め付けるので
今になって、涙が流れた
あの頃の自分の代わりに
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