嘘つき傍観者

喪ったものが多すぎて
あたしは歩けない

永遠なんて、無いのよ
どこにも無いのよ

それでも選んだなら、
振り向かず、お行きなさい
見送るから

ここは寒いもの
あたたかい風の場所で
貴方が眠れたら
それだけで、あたしは幸せ

だけど、夢に出てこないで
その微笑みは、嘘だから
もう本物はもらえないなら虚しいだけ

貴方が愛する人にキスをする頃
あたしは最後の煙草に火を灯して、
届かない祈りを贈るわ

幸せであれ
幸せであれ

凍えた心を、あたためてくれた
貴方との思い出と
しばらくあたしは生きていける

だから、幸せなのよ

貴方よ
幸せであれと

寂しくなるわね
だけど、仕方ないわね

光の先に
なにがあるのか
貴方しか知らないの

だって、私は行けない
ここからは
別々の未来なの

泣くわけないでしょう
どうぞ、お幸せに
さようなら
笑顔で見送るわ

私の行けない世界で
笑う貴方に幸あれ
――さようなら

ドアを開けた
眩しさに手を翳し
あまりの真っ白な鮮やか

これから彩飾作業なのね
人生の再スタート
青より藍の空
愛は花たちを何色に魅せるかしら

凍えてた心もあたたかいから
もう大丈夫だよ

うれしくて、泣いてしまうんだ
悔し涙はもうおしまい

あの頃の傷が、
切なく痛むけど
なんとか笑って歩けるよ

心の火傷痕が、
私を強くした

正面衝突の憂うつ

鼓膜つんざくバラード
絶叫パンク、心癒す

空の粒子の音が聴こえる？

ガラス殴り付けて、
ヒビの入る笑顔
血の滴るのは、この手は
今も誰も救えない

誰かの問いかけは
聴こえなかった
君の声だけ鮮明で確か

叩きつけた感情が
関係ない人、傷つける

大丈夫？
私は大丈夫？
あの頃に取り残されてる
そんな気がして

あの頃の曲だけが
私に涙、流させる