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切り捨ててしまうの?

真っ直ぐに
ひたすら真っ直ぐに歩を進めた
前を睨み据えて

みんな
すごいスピードで追い抜いていく

不公平な世界を
微笑んで赦した
いとおしくて涙が流れた

あのセカイには戻れない
またオカシクなるから

とっても懐かしく想っても

たがえるな
ただの郷愁だ

ひずみ

あー、あー、
「普通の感覚」な

解んねぇから、
黙ってくれ

アンタとは違う
多少の想像くらいつかないかな?

私はここに「無い」よ
いるようで、わたしは居ない
どうでもいいとそっぽ向く

言い訳は
聞きたくないね
見苦しい

方舟の末裔

雨が嘲笑した
とんだ愚か者だと

雷が突き付けた
お前はつみびとだと

風が呆れた
孤独が平気なんてと

悪いことですか?
空を見上げて問いかける

雪が目に入って溶けて頬を伝った
宝石のように
世界が輝いた

鳥のハミングが
静寂をやぶり

少しだけ
優しくなれる気がした

邪神の微笑み

しがみついていた夜から
とうとう弾かれて
本当に居場所が無くなったころ

一日中眠れなくて
空虚の中、彷徨い歩いていた

味のしない食事
耳障りな秒針

悩みは同じじゃない
みんな何らか抱えているとしても

すべて救えやしないくせに
諭そうとするな

失笑と吐き気しかしない

深淵だけが味方さ
知識しか信用できないね!

自分すら信じてない私を
どう笑わせてくれるのかしら?

さあ!
きみの最大の悲劇を魅せてくれ

できないのならば
きみの「定義」とやらに、勝手にはめないでくれないか

不愉快だ
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