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第四章 9、龍遊功・2(五つの輪を描く)

第四章 9、龍遊功・2(五つの輪を描く)
《実習》

準備

 両足を揃えて立ち、両手は体側に垂らしましょう。

《実習》

?
 両手を横から大きく上げて頭上で合掌した後、合掌した手を首の前まで降ろします。

*この後は、女性は右から、男性は左から行ないます。

?
 合掌した両手を大きく回すように頭上に上げていき、頭部を一周して首の前に戻してきます。

?
 次に膝を曲げながら合掌した両手を体の外側から恥骨の高さまで降ろし、反対側から回してみぞおちまで戻してきます。
*男性は〔6〕を描く感じで、女性はその逆を描く感じです。

?
 続いて、体の外側から回すようにして胸の周りを一周して来ます。

?
 今度は合掌した手を臍の前に伸ばして出し、女性は左手を上にして両手を水平に倒します(男性は逆)。
 それから女性は右に、男性は左に腰を捻っていき、両手を水平に後ろに回した後、肘を曲げながら両手を後ろから回すように挙げ、腰を正面に向け、胸の前で合掌した形に戻します。
 反対側も同じようにして下さい。
*両手の軌道はハート(?)を逆さまにしたような形になります。
?
 最後は、指先を下に向けながら腰を曲げていき、両手を足元まで伸ばし、そこから両手を伸ばしたまま前から上げながら体を起こして来ます。
 頭上まで上がった両手を首の前まで降ろし、二回目に入ります。

?
 三回以上続けた後、胸の前で合掌する形に戻し、心と呼吸を静めてから両手を体側に降ろして終わります。


《解説》

?
 合掌した両手はなるべく押し合うようにして下さい。
 特に胸の周りを一周する時は肘をしっかり張って押し合って下さい。

?
 水平の動きの時、後ろ側に行った肘を更に後ろに引きながら上げ、わき腹を絞るようにしてみて下さい。

?
 最後の縦の輪を描く場合、降ろした両手から上げてくるようにし、体から起こさないようにしましょう。
 両手を前から挙げていき、上腕が耳に当たるくらいにしてから一緒に上げてくると良いと思います。

第四章・2 五禽戯・熊

第四章・2 五禽戯・熊

《実習》

準備
 両足を肩幅よりやや広めに開いて立ち、両手で下腹を抱きかかえるような形で両掌を離して下腹に向けましょう。

?
 軽く息を吸いながら右足に体重をかけ右て(指)を右わき腹の横まで持っていきます。

?
 続いて、息を手や足から大地に向かって吐き降ろすような感じで、右膝を曲げ右肩を右から正面の下に落としながら肘を伸ばし、体を前に倒していきます。

?
 次に、大地の気を足の裏から下腹の中まで吸い上げるような感じで右膝を伸ばし、体を起こしつつ右肘を曲げ掌を下腹まで挙げてきます。

 ?〜?の動きを左側でも行ない、それを左右交互に繰り返しましょう。
*連続して行ないますので、?と?は連続して行ないます。
 従って、息を吸いながら体を起こすと同時に体重を移動させて下さい。


《開設》

●鳥と熊との対比

 五禽戯の中でも、鳥と熊は是非、覚えて実践して頂きたい功法です。
 〔鳥〕が天の気(陽の気)との交流、採気であるならば、〔熊〕は地の気(陰の気)との交流、採気になります。
 五臓や経絡の流注で言えば、肺と心は陽であり、経絡も手に流れています。
 それに対して、肝と腎は陰であり、足に流れています。
 脾は五行的には中央なのですが、経絡的には足に流れていますので、陰の中に組み入れても良いでしょう。
 〔鳥〕が天の気との関係において肺や心に働きかける作用があるとするならば、〔熊〕は地の気との関係において脾、肝、腎に作用する功法と言えるでしょう。


●後天の元気を作る脾の働きに注目

 東洋医学で用いられている〔脾〕というのは、現代医学で言えば、飲食物の消化、吸収といった胃腸全体の働きを差した言葉です。
 私たちが生まれながらに持っている素質としての原気を〔先天の原気〕と言います。
 その先天の原気を用いて命を全うする訳ですが、それだけを用いていては命は直ぐに尽きてしまうでしょう。
 その先天の原気にプラスして、呼吸によって天の気を採り入れ、飲食によって地の気を採り入れます。
 この場合の地の気を〔水穀の気〕と言います。
 採り入れた天の気(陽の気)と水穀の気(陰の気)を先天の気と混ぜ合わせて作られた気を〔後天の原気〕と言い、この後天の原気が経絡を介して全身に廻り、今の命を燃やしているというのが東洋医学の考え方なのです。
 まるで、酸素と糖質を用いて、細胞の中でミトコンドリアがエネルギーを作っていることがわかっていたような感じがします。
 つまり、呼吸と飲食が正しければ寿命は延びるし、そこを不摂生にすれば、余分に先天の原気が使用され、その分、寿命が短くなるということです。
 そして、この呼吸と飲食に関係する働きを持っているのが肺と脾であり、それらの働きを活性させるのが五禽戯の〔鳥〕と〔熊〕なのです。

第四章 2 五禽戯・鳥 ・2

第四章 2 五禽戯・鳥 ・2


《実習》

準備
 両足を肩幅程度に開き、肩の力を抜いてラクに立ちましょう。

?
 息を吸いながら、鳥が翼を広げるような感じで両手をラクに伸ばし、掌を下に向けた状態で、横から頭より高く挙げていきます。

?
 続いて、息を吐きながら、少し膝を曲げ、腰を落としながら両手を横から降ろしてきます。
*鳥が羽ばたいて飛んでいる感じです。

 ?と?をしばらく続けましょう。

?
 次に、両手の動きはそのままに、手を挙げていく時に、右足に体重を掛けて、左足の膝を90度くらいに曲げながら太腿を挙げていきます。
 股関節も90度くらいに曲っています。

?
 続いて、左足を元に戻し、腰も落としながら両手を降ろします。

 左右交互に片足で立って羽ばたくようにして?、?を続けましょう。



●貫気法の練習に用いられる〔鳥の羽ばたき〕

 鳥の羽ばたきの動きは、胸の中と掌で気を巡らせる〔腕の中での貫気法〕や、足の裏から胸の中まで吸い上げて、掌に吐き出していくという〔足から腕への貫気法〕の練習には最適な動きだと思います。
 大雁功や鳥形八式などの作品にも採り入れられていて、僕の創作した〔樹木の呼吸〕にも組み入れさせて頂いています。
 動きや形だけでなく、気の感覚の練習として続けてみて下さい。

第四章 2 五禽戯・鳥 ・2

第四章 2 五禽戯・鳥 ・2


《実習》

準備
 両足を肩幅程度に開き、肩の力を抜いてラクに立ちましょう。

?
 息を吸いながら、鳥が翼を広げるような感じで両手をラクに伸ばし、掌を下に向けた状態で、横から頭より高く挙げていきます。

?
 続いて、息を吐きながら、少し膝を曲げ、腰を落としながら両手を横から降ろしてきます。
*鳥が羽ばたいて飛んでいる感じです。

 ?と?をしばらく続けましょう。

?
 次に、両手の動きはそのままに、手を挙げていく時に、右足に体重を掛けて、左足の膝を90度くらいに曲げながら太腿を挙げていきます。
 股関節も90度くらいに曲っています。

?
 続いて、左足を元に戻し、腰も落としながら両手を降ろします。

 左右交互に片足で立って羽ばたくようにして?、?を続けましょう。



●貫気法の練習に用いられる〔鳥の羽ばたき〕

 鳥の羽ばたきの動きは、胸の中と掌で気を巡らせる〔腕の中での貫気法〕や、足の裏から胸の中まで吸い上げて、掌に吐き出していくという〔足から腕への貫気法〕の練習には最適な動きだと思います。
 大雁功や鳥形八式などの作品にも採り入れられていて、僕の創作した〔樹木の呼吸〕にも組み入れさせて頂いています。
 動きや形だけでなく、気の感覚の練習として続けてみて下さい。

第四章 9、龍遊功・1(降龍、昇龍)

第四章 9、龍遊功・1(降龍、昇龍)

《実習》

準備
 両足を揃えて立ち、両手は体側に垂らしましょう。


?
 膝と太腿の内側を押し合うようにしながら、その力で踵が上がるようにします。(8回)
*両手は腰に当てておくか、踵が上がるのを誘導するようにして下さい
?
 両手を腰に当て、膝を前に突き出しながら腰を左に捻り、右斜め上に顔を向けます。(左右交互に計8回)

?
 胸の前で肘を張った形で合掌し、膝を前に突き出しながら、両掌で押し合うようにしながら合掌した両手を左に水平に動かし、顔を右横に向けます。(左右交互に8回)

本功

?
 両手を頭上に伸ばして合掌し、骨盤を左に着きだして上体を右に倒します。

?骨盤を右に動かしながら合掌した掌の小指側で空気を切るような感じで上体と一緒に右に動かし、膝を軽く曲げつつ合掌した手を外回しに半円を描いて肩の高さまで降ろします。

?
 次に骨盤を左に動かし、合掌した手を首の前で水平に右に動かし、外回しに半円を描いてみぞおちの高さ(胸の下の高さ)まで降ろします。

?
 続いて、骨盤を右に動かし、両手を水平に左に動かし、半円を描いて恥骨(脚の付け根)の高さまで降ろします。

?
 更に、骨盤を左に動かし、両手を右に動かし、半円を描いてみぞおちの高さまで上げます。(親指側から)

?
 そのまま降りてきた時と反対に、骨盤を左右に動かしながら、合掌した手を左右に動かしながら上げていき膝も伸ばしていきます。

?
 両手が頭上で左斜め上に上がっていったら、一度しっかり伸びてから、?からの動きを反対側でも行ない、降龍、昇龍の左右一対を一回として、4回〜8回行ないます。

 終わる時は、左に倒れている上体を一度右に倒してから真ん中に戻し、合掌した手を天に突き上げていくようにして体を伸ばし、ラクにしてから手を胸の前に降ろし、呼吸と心を静めてから両手を体側に降ろして終わります。

《解説》

 基本は骨盤を左右に動かしながら脊椎(背骨)を左右に揺らすことを目的にした功法ですが、それに併せて骨盤の捻りを加えてみると、かなりダイナミックな動きになります。

 体を頭(上丹田)、胸(中丹田)、腹(下丹田)と分けて(三つの横長の楕円形のお餅が重なっているような形)の外側を半分ずつ描いているような感じの動きです。
 基本の形はありますが、自由に大きく動かして楽しんで下さい。

 膝を曲げながら(伸ばしながら)骨盤を左右に動かしますので、かなりの運動量になります。
 背骨をゆらすことで自律神経の働きを調え、同時に骨盤の動きでわき腹に負荷を掛け、余分な脂肪を減らしていく効果があります。
 二の腕や肩、背中もスッキリさせ、胸やお尻の弛みにも効果ありですよ。
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