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椎名的読書録



 夏休みが明けてから、駆け抜けるような学校祭準備期間の最中、地味に積読を解消しつつある1ヶ月半でした。多分、インプット期間。
 そんな読書録です。本当に、好き勝手に書くことにする。ほんとに自分のための覚え書きという感じ。あくまでも「個人の感想」であるということを、どうぞご承知置き下さい。
 星は本への評価ではなく、椎名によるオススメ度です。大体以下の通り。


 【☆☆☆☆☆】 とにかく色んな人にオススメしたい。
 【☆☆☆☆★】 趣味の合いそうな人がいたら薦めたい。
 【☆☆☆★★】 個人的に読んで楽しめた本。
 【☆☆★★★】 私には合わなかった本。
 【☆★★★★】  読もうとしている人を止めたい。


8月19日〜9月30日


@RPGスクール 【☆☆☆★★】
 テレビのランキングで紹介されていたのを、本屋で見つけて買ってみた本。
 こういう買い方(メディアに取り上げられている本を買う)を滅多にしない私なので、なるほど、こういう本がメディアに取り上げられるのか!と思いました。(皮肉じゃないよ)エンターティメント色が強く、映像化が似合いそうだなぁと言う点も含めて。
  
A終わりの志穂さんは優しすぎるから 【☆☆☆☆★】
 表紙買いだったのに、私の趣味にどんぴしゃりだったので、私の審美眼ならぬ審書眼が研ぎ澄まされているな(笑)と思った一冊。
 ホラーミステリーと謡われていますが、ホラーではないかな?
 淡々と柔らかい物語の運びで、エンタメ色は強くありませんが、随所にちりばめられた伏線がするりと一本に融け合って物語が終結し、すっきりとした読後感です。
 読み終わって、この物語は語り尽くされたんだなぁ、という満足感のある一冊でした。
 
B喫茶タレーランの事件簿4 ブレイクは五種類のフレーバーで 【☆☆☆★★】
 1巻から追いかけているシリーズですが、長編だった3巻がどうもしっくり来なかったので長らく積読されておりました。確か、描かれている登場人物以外の人間が、その世界にまるでいないかのような、そんな都合の良さというか不自然さを感じたからだった、と記憶しています。(我ながら細かいよねっていう)
 今巻はスピンオフ的な短編集で、メインキャラクターの活躍は控えめでしたが、上手にミスリードされ(まぁ、私もころっとだまされるんだけど)、すごく楽しめました。
  短いお話でミスリードを誘って、真相を転がす方が上手い人なんじゃないかなぁ、とか。専門学生と講師のお話が個人的に面白かったです。


C櫻子さんの足下には死体が埋まっている 白から始まる秘密 【☆☆☆★★】
 こちらも1巻から追いかけてるシリーズ。刊行ペースが速くてちょっと置いていかれてました。話がつながらないので変だな、と思ったら1巻飛ばしてた…。
 実はこのシリーズの舞台とは縁が深いので、背景描写に対してはやや辛口感想ですが、しかし純粋にキャラミスとしては安定して面白いなぁと思います。
 背景描写についてというのは、街が纏う空気が違うな、と読むたびに思うのですよ。なんだろう、あの街はこんなにお洒落じゃなくてもっとこう、停滞したような空気があってどこか少し古めかしいんだよなぁ(あくまでも私の主観です)と思うのでした。
 そういえばアニメ化もするらしいですね。機会があれば観ようかな。


D眠れないほど面白い恋する古文 王朝の貴族と貴公子編 【☆☆☆★★】
 これはもう趣味ですね。背景とかを解説してもらいながら古典文学を読むと、背景となる文化や価値観が変わっただけで、千年前も現代も人間の本質は変わらないんだなぁ、と思います。特に源氏物語とかさ、読むたびにこれ千年前の携帯小説だなぁ、と思う。あ、そんなこと言ったら怒られる?(笑)


 Eなぜこの人と話をすると楽になるのか 【☆☆☆★★】
 コミュニケーションに苦手意識を持つ人たちへ向けたニコ生の放送をまとめた本なので、コミュニケーション能力向上のためのハウトゥー本というよりは、先輩のアドバイスをふむふむと聞いているようなイメージの本。
 サッカーに造詣がないと、サッカーのたとえ話はちょっとわかりにくいですが。
 結局、コミュニケーション能力向上のためにはトライアンドエラーなんだけど、ちょっとだけでも頑張ってみようかな、と言う気持ちにしてくれる優しい本でした。


 F明治横浜レトロ奇譚 堕落者達と開かずの間の少女 【☆☆☆★★】
 表紙買いの一冊。あと、明治時代が好きです。あの和洋折衷の感じがたまらない。
 実はシリーズものの2巻目だったのですが、さほど気にならず。ストーリーや謎解きよりも、キャラクターで読ませる話だと思うんだけど、主人公のキャラクターがすごい好みで楽しく読めました。今度、1巻目買ってこよう。


 Hちょっと今から仕事やめてくる 【☆☆☆☆☆】
 働くこと、生きること。重たいテーマを軽やかに描く物語です。現実はもっと複雑だけど、シンプルで爽やかに希望を持って書かれているからこそ、そこから何を思うかが読み手に委ねられているなぁと思った。共感するもよし、現実そんなに甘くないって憤るもよし。そんな懐の深さがある気がする。
 ちなみにテスト監督中に読んでいて、主人公と母親の会話でぐっときて、でも泣くに泣けなくて辛かったです(笑) 親子の話には弱いんですわ、ほんと。


 I命の輝き 【☆☆☆★★】
 ケータイ小説です。人生初の。横書きの紙媒体はほんとに初めて読んだ。
 別の本を持ってテスト監督に行ったんだけど、生徒が「めっちゃ感動するから読んでください!」っていうんで、「そうかそうか、そんなに言うなら読んでみようか」って貸してもらったらケータイ小説だったという。そんな経緯。
 展開の全てが私のケータイ小説のイメージとあまりに合致しすぎて、途中から「彼氏いつ死ぬん?」って思いながら読んでしまった。生徒には言えないけど。
 すごいなー、これこそ『ザ・ケータイ小説』だなぁって思いながら読み終わった最後に、実話だったとわかってマジか!と思った。作中一番の驚き。
  


 読書はやっぱりいいものですね。10月もまた忙しくなるのでペースは落ちそうだけど、ぼちぼち読みたいと思います。

唐突に真面目な話


 教員の立場としては、かなりグレーな発言ですが、実は、安保法案ってそんなにダメなのかなぁ…と思う私。こっそり密かに思う私。
 自分の意見を言えるほど勉強した訳じゃないです。だから、賛成でも反対でもない。
 ただ、上っ面だけ引っさらって、誰かの尻馬に乗って、反対!反対!ってバカの一つ覚えみたいに唱えるのが、……なんて言ったらいいのかな、うん。怖い、かな?
 自分の頭で考えなくなるのが一番怖い。本当は何かを見失ってはいけない。言葉の響きや、イメージ、風評に流されてはいけない。ちゃんと本質を見ていたい。と思う。

 少なくとも、"安保法案=戦争します"ではない、と私は捉えています。確かに今より、戦争はしやすくなるのでしょうね。でもその戦争が、自国を守るためのものだとしても?
 もちろん、戦争なんてない方がいいに決まってる。でも、もし、私たちの国が不当に侵略されて、大切な人の命がたやすく奪われるようなことがあったなら?それでも武器を取って戦うこともあってはならないのですか?

 それすらも、いけないことなのかなぁ……、というのが私の思う率直なところ。
 もし、もしもだよ?今日本がどこかの国に戦争を仕掛けられたとしたら、ただただ諸手を挙げて殺されるのを待つの?「私たちは何があっても平和主義を貫きます。だからどうぞ殺すなら殺してください」って命を投げ出すの?目の前の生徒達が不当に命を奪われる状況になった時、子供達を守るために武器を取ることさえも許されないの?日本を助けるために他の国が軍隊を送ってくれたとして、他の国の軍人さんが戦って怪我をして命を落としたとしても、それでも"戦争をしない私たち"を守る方が大事なの?
 本当に大切なものは、いったいなに?

 安保法案に反対することが、本当にこの国を、子供達を守ることなのかな。
 私には分からない。分からないから、今はどちらも主張できないけれど。

 反対!って大手を振って唱えている人達があんなにいるなんて、みんなよっぽど勉強してるんだなぁ、……なんて、皮肉が過ぎるか。
 声を上げることに意味があると言えばあるのかも知れない。だけど本当に、自分の頭で考えてるのかな?と思うことがある。
 戦争放棄の宣言よりも、今後一切戦争が起こらないように、何が何でも努力するのが一番大切だと思うの。さて、もっと詳しく勉強してこようかな。
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