【第四章・3 天の気の採気/地の気の採気】
《実習》
準備
両足を軽く開いて立ち、両手を体側に垂らしておきます。
その時に、肩関節や肘関節、手関節の中がゆるんで(接着剤が溶けてくるような感じで)手が伸びて、中指の先が床に着いている、そんな感じにしておきます。
●天の気の採気
?
息を吸いながら両手で周りの気をすくい上げていく(持ち上げていく)ような感じで両手を横から肩の高さ辺りまで上げていきます。
?
次に、息を吐き出しながら両手を左右に伸ばします。
準備の時と同じように、肩、肘、手首の各関節の中が伸びていき、指先は水平線(地平線)の向こうの空まで届いているような感じにして下さい。
?
続いて、両手で空(天の気)を集めるようにして上げていき、天の気を顔から首辺りまで吸い入れるような感じで息を吸いながら肘を曲げ、掌を下に向けて首の辺りまで降ろします。
?
採り入れた天の気を丹田に収めるような感じで息を吐き降ろしながら両手を下腹の前まで降ろし、掌を下腹に向けます。
〔つなぎの動き〕
?から?の動きを数回続ける為に、?から?へのつなぎの動作です。
息を吸いながら両掌を臍の高さに挙げてから横(わき腹)に回し、息を吐きながら、肩、肘、手首と上から順にゆるめながら両手を体側に垂らしていきます。
*つなぎの動きを入れながら?〜?を数回繰り返しましょう。
●地の気の採気
?
息を吸いながら、指を垂らしたまま掌を下に向けながら両手を横から肩の高さに上げていきます。
?
息を吐き、肩、肘、手首とゆるめながら両手を指先まで左右に伸ばしていきます。
両手が地の気の上に載っているような感じで肩の力を抜きましょう。
?
地の気を足の裏(踵)から腰、背中を通って後頭部から頭の中に吸い上げるようにしながら、両手を額の前に回して来ます(掌は下向きのままで指先を向かい合わせるような形になります)
踵から吸い上げる時、体重が爪先側に移るので踵が浮くような感じになります。
?
採り入れた地の気を丹田に収めるような感じで息を吐き降ろしながら両手を下腹の前まで降ろし、掌を下腹に向けます。
体全体も沈んでいくような感じで膝をゆるめ腰も降ろしていくとよいでしょう。
丹田(下腹)の中に圧を加えるような逆式腹式呼吸をするために、口をすぼめ、口の中にも圧を加えて息が出て行くようにしてみて下さい。
*つなぎの動きを入れながら?〜?を数回繰り返しましょう。
●収功
天の気の採気、地の気の採気を続けて実習しても構いませんし、単独で実習しても構いません。
採気が終わったら、両手を関元(臍から指四本分下がったところ)に重ねて当て(男は左手、女は右手を先に当て)目を閉じて意守丹田を行ない、丹田感覚を体感しましょう。
しばらく丹田感覚を味わってから目を開け、足踏みをしながら両手を擦り合わせ、体を元の状態に戻してから終わりましょう。