俺には、思ったよりも時間がない。2月上旬には例の奴らが俺を襲いに来ちまう。備えあれば憂いなしとは言うから、機材のメンテナンスは万全にしなくては。
「慧梨夏、俺とどこかに行きたいなら早めに済ませてくれたら嬉しい」
「だからさあ、マスクするとかメガネかけるとか、病院行くとかすればいいのに」
「俺は人間の抵抗力に賭けてる」
「既に負けてるから」
クエン酸を溶かしたぬるま湯を作りながら、俺は慧梨夏からの説教を聞いている素振りで聞き流す。何度言われても病院はちょっと大袈裟だと思う。
「そうそう、これこれこういうの!」
2月の中頃に、佐藤ゼミの卒論発表合宿というのがある。正当な理由なく欠席することは許されないその合宿は、山のリゾート地にある大学の施設であるセミナーハウスで2泊3日の日程だ。
正式にゼミに配属されるのは来年からだけど、ゼミに入ることが決まった1年生もこの合宿には参加することになっている。だけど、右も左もわからなくって不安ばかり。
こんなとき、身近に同じゼミの先輩がいて本当によかったと思う。果林先輩に合宿のことを相談したら、一緒に買い物に行こうと誘ってくれたのだ。これは本当に嬉しいし、助かる。
行きたいところがあるというだけの理由で誘ったっていいとか、相手も自分を誘ってくるんだからお前から誘っても何ら問題はないーみたいなことを林原さんが言ってたのを信じてみたい。
片想いがこんなにツラいとは。ふう。何か動きを起こすのも精一杯。一緒に行きたい場所があるんだって声に出すのもなかなか緊張する。ましてや、行きたい場所が場所だもんなあ。
「タカティの誕生会だし、やっぱりお酒はいっぱい必要なんだよね」
「エージとおハナにも話してあるし、大丈夫だよミドリ。緑ヶ丘のしきたりじゃないけど、やるからにはがっつり満足してもらわなきゃね」
「なぜ菜月はああまで無防備なのか」
タン、とこたつ机に打ちつけられるグラス。今日の議題はこれに決まった。村井サンと麻里さんと僕が集まれば大体は下世話な方向に話が進んでいくけど、これは深刻な問題だ。
「えー、追いコンだ何だと飲み会の増えるこのシーズン、おじちゃんは菜月の無防備さを危惧します」
「マーさんが危惧とかいう難しい言葉使ってる」
「本当ですね」
「静粛に!」
「でも確かに深刻な問題ではあります。今度、山口君主催でインターフェイスの3年生で集まるんですが、そこでもやらかさないという保証はありません」
習慣化とは
どうもこんばんは、エコです。
最近、平日にもちまちまとお話を書き始めました。
当たり前の話をします。
エコメモSSは基本的に1日1本の公開。1日1本書けばストックは減りませんね。
当たり前ですね。
それに加えて土曜日、動く気力があれば日曜日にもいつものように書けば……
すごいことになるんじゃないか
そんなことを思ったりもするのですが、そうなるとスケジュール調整がね……
例によって学年リセットの頃にはぎゃああああとのたうち回ることになるんや、わかっとるんや。
なので、その辺はよくよく計算しつつですね。
新学期も例によって2XX1本目から始めたいんや! 帳尻合わせはどっかでやるやよ!
まあ、現行のナノスパ更新にしても習慣化したら空気みたいになったしね。
毎日書くことだってそのうち慣れたら空気みたいになるんやろう。
よっぽど生活が極端に変わったり朝霞Pごっこの期間に入らん限りはやるだけやってみたい。