【新しい気功教室の流れを考える】〔2〕-2

二日目−2

?(実習)

 体感(内観)しながらのスワイショウ(前後のハンガースワイショウ)
*受動的な動きの感覚と皮膚の感覚の体感、即ち、
?大胸筋の動き
?肩関節の中の腕の付け根の動き
?肩甲間部と肩甲骨の動き
の三つの部の体幹までとする。
*終わり方に注意する。
 肩や腕の力を抜いて、故意に動かす訳でも故意に止める訳でも無く、独りでに止まるのを待つようにする。
 動きが終わった後に出て来る全身的な皮膚感覚や体内感覚を充分に体感してから、更に肩の力を抜きながら膝を緩め、腰から沈んでいくように体重を真っ直ぐに踵に降ろしてから、手を擦ったり足踏みをして終わる。

?(坐学)

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 手(ショウ)を捨てる(スワイ)というスワイショウの言葉の意味。

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 すわり金魚同様に、体壁系の脳の働きを弱めるために筋肉や皮膚の動きを体感していく。

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 脳の働きが弱まって来ると、体内の状態をコントロールしている自律神経が副交感神経優位になり、末梢の血管も膨らんできて、その結果として手足の指や皮膚が温かくなってくるので、その感覚が現れるまで続けた方が良い。

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 肩の力が抜けて足腰がどっしりした状態を東洋医学的には「上虚下実」と呼び、これが所謂、肩の力が抜けている、肩肘を張っていない、足が地に着いている、肚臥据わっているなどと言われる「自然体」の意味であり、免疫力が高くなる方向に作用するので、立つ時は常に「上虚下実の自然体」になるように心掛ける。