「おはようございまーす。あっ、はじめましてこんにちはー、理工建築1年の川北碧ですー」
「はじめましてー、理工生物科学科3年の烏丸大地ですー」
星大情報センターの繁忙期が近付き春山さんから招集されて実家から戻って来た川北と、この9月からセンタースタッフになった烏丸が顔を合わせる。
川北を招集したのにはちゃんとした理由がある。それは、春山さん自身が帰省するためだ。こないだも、そろそろ帰りたいと言ってデフォルトで死んでいる目がさらに腐っていた。
本来ならこの時期に3人体制であることはまずないのだが、さすがに1年と新入りだけでやらせるワケにも行かず、オレが見ることになっている。