「つばめ先輩、出来ました!」
「じゃ、チェックするよ」
俺たち朝霞班も無事に大学祭ステージの枠をもらえたということで、少しずつ本格的な実戦練習に入っている。台本はまだ半分くらいしか出来上がっていないから、俺待ちみたいな状態。
俺のことはいいんだ、2日あれば書き上げるから。実際、班員は無茶な台本の書き方をするなと俺に睨みを入れて来る。別に無茶な書き方をした覚えはこれまでに一度もないけれどもだ。
今は機材を使っての練習だ。夏の反省を踏まえて、形になる前のミキサー陣の様子も見ておくことにした。現時点でどれだけやれるのかを知っておくことも台本を書くには重要だ。