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気功治療への覚え書き

【気功治療への覚え書き】9月7日

 気功治療を行なうには三つの段階を通しての専門的な知識と技術が必要となる。
 その三つとは、
一、診察と診断の知識と技術、
二、必要に応じた治療の知識と技術、
三、治療の合否を判断する技術、
の三つだ。

 一の診察、診断について言えば、次の三つの点について押さえておく必要があるだろう。
1、何処がいつからどうなっているかなどの病状の把握をするために患者の話をよく訊くこと、
2、顔つき、色つや、声の調子、臭いなどをよく診て患者の体の状態を把握すること、
3、腹診、候背診、脈診などによって五臓、経絡の状態を把握すること、
などである。
 そして、これらの情報を基にした証の決定があり、これによって治療方針が決められるのだ。

 二の治療について言えば、これにも三つの方法があり、いずれも疎かには出来ない。
1、患部に対する治療、
2、経絡の乱れを調える治療、
3、丹田力(生命力)を強くする治療、
の三つである。
 治療の基本は補瀉である。
 補法には、
1、気のボールを患部に当てる、
2、気のボールを丹田(関元や命門)に当てる、
3、気のボールで患部を包む、
4、剣指で患部に気を入れる、
5、剣指で経絡に気を入れる、
などである。
 瀉法には、
1、患部の邪気を瀉す、
2、経絡の邪気を瀉す、
がある。
 そして、なによりも大切なことは、治療の後に治療の合否を確かめることだ。
 合否は、診察の段階で得られた情報が善い方向に変化したかどうかである。
そして、その中心になるのが脈診なのだ。

 以上の全体的な「治療」の中に脈診、特に、六部定位比較脈診を位置づけ、その上で、気のボールと剣指、それに脈診の技術を高めていこう!
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