丸の池の前ならテスト期間だからともかく、大学祭の前は普通に授業がある。どうでもいい授業ならともかく、ゼミはサボるなって前々から釘を刺されまくってるし。
本来ならゼミの時間だろうとその気になればステージのことを考えていられるけど、何なんだろうなマジでここの教授鬼だろ。よりによって発表をぶち込んでくるとか確信犯じゃねーか。
「おはよー、ひいっ!」
シャーペンを持った右手は用意した発表資料の上、同じくボールペンを取った左手は台本の上でそれぞれ動かす。どちらがガチなのかは両利きとは言え左メインであることからお察しいただきたい。
恐る恐る。そんな様子で音を立てないようすとんと席に着いた伏見は、俺の様子をチラチラと窺っている。お前が何かしたところで今更機嫌を損ねたりすることもないが。
しょうがないね
どうもこんばんは、エコです。
昨晩、久々に携帯電話に挿してるマイクロSDカードを抜きました。
画像をね、ちょっとパソ子に入れてみたんですよ。
そしたらびっくりするくらいナノスパの資料になりそうな画像が出て来てやね……
創作意欲がきてます きてますきてます
それとはまったく関係ありませんが例によって星ヶ丘ブーストです。
しょうがないよね若いグループは。
完成されつつあって安定してるところより妄想が捗るもの……
それとはまた別に圭斗さん彗星みたいな物が見え始めました。
足して2で割って圭斗さん&朝霞Pのコンビどっかに転がってないかね。
地味に好きなんですよね圭斗さんと朝霞Pのコンビ。
定例会議長と会議に参加してる面々の中で一番冷静な人が淡々と話してるあの感じが。
まあ、圭朝をやるネタはひとつ降って来たのでキャッチ済みなんですがね…!
書くやよおおおおおお
「朝霞サンとだいま。はい、レッドブルとウィダー」
「ああ、悪い」
「まーだ台本見直してんのー?」
「心配するな。派手に直すことはしない」
頼まれていた買い物を手渡すと、朝霞サンはさっそくゼリーのフタを開けてそれを吸う。それが片手で手軽に取れる栄養のつもりなのかもしれない。ステージ前は普段より線が細くなるのはその所為だと思う。
「はいどうぞ、クッキーセットです」
「ありがとう」
青葉女学園大学は基本的に男子禁制。去年までは手続きをすれば男子も課外活動などで敷地に立ち入ることが出来たけど、今年からは全面的に禁止になった。だけど、大学祭だけは話が変わる。
ヒロが啓子さんにしつこくアプローチし続けた結果、俺とこーたも巻き込まれて大祭期間中の土日は青女さんの手伝いをすることになった。
それで菜月先輩には昼放送の収録日程も変更していただいたり、身内は手伝わないのに青女は手伝うのかと冷たい視線をいただいてしまった。心に刺さるぜ。
「朝倉ー」
「ああ、どーした宏樹――って、えっ」
「ちーづーちゃん」
「ぎゃああああっ!」
朝霞クンを引きずって青敬の大学祭に遊びに来たら、長野っちは元気そうで何より。そしてそのまま大学を回ってたら面白いモノを見つけちゃったモノだから、声かけちゃったよね〜。
「何でいるんだ洋平!」
「え〜、ちづちゃんヒドい〜、人の顔見て叫ぶなんて〜」
「朝倉ヒドーい」
「宏樹は黙れ」