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気功夜話/緩調丹

【気功夜話/緩調丹(かんちょうたん)】

 東洋医学的な鍼灸治療である経絡治療(けいらくちりょう)は二つの柱から成り立っている。
 本治法(ほんちほう)と標治法(標治法)の二つである。
 本治法は、黄帝内経・素問(こうていだいきょう・そもん)という鍼灸の古典の中に記されている「治病者.必求素本」(やまいをちすもの、かならずそのもとをもとめよ)という記述に由来している言葉で、具体的には、脈診などの診察によって経絡の虚実を明らかにし、気の補瀉(ほしゃ)によって気の巡りを調えていくという治療法を指している。
 要するに病を克服していく為の土台を構築していく鍼灸術を指しているのだ。
 これに対して標治法は、患者さんが、いま抱えている苦痛を改善していくことを目的とした鍼灸術である。
 この二つが鍼灸治療の二本柱で、どちらも欠かすことは出来ない。
 ところが、気功治療においては、本治法として、もう一つ加えるべきなのだ。
 それは、養生気功(内気功)の練功に必須の課題である「丹田力を強化する」ということを目的とした治療法である。
 従って、気功治療においては、「患者さんの抱えている苦痛を緩和する為の治療」と「経絡の乱れを調える為の治療」、「丹田力を強化する為の気功」の三本柱を考える必要があるということなのだ。
 この三本柱を略して「緩調丹」と呼ぶことにした。
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