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気功を伝えるとは

【気功を伝えるとは】6月25日

 先日の「気功塾」の場において、僕のしたいこと、しなければならないことは、「気の訓練」としての「緩感貫採練(かんかんかんさいれん)」の練習法を伝えることではないかと、ふっともらしてしまったが、やはり僕が伝えたいことは、気功の根幹、核心、本質への到達法を探究し、それを伝えることなのだと思う。

 その現時点での基本が「緩感貫採練(かんかんかんさいれん)」なのだ。

 まずは、気を感じ、気の訓練が出来る体と脳を造らねばならない。
 それが、体を緩め、その緩んだ状態を体感できる脳の開発だ。
 それが「ふぁんそんテクニック」なのである。
 受動的に動かされている体(部分)の動きを体感する。
 この取り組みによって五感と意識に用いられていた動物性の脳の働きは抑制され、体性感覚の脳が開発されていく。
 と同時に、体内が副交感神経優位に移行し、体内の毛細血管が拡張し、体内や皮膚温が上昇する。
 その体内の変化を開発されつつある体性感覚によって体感できるようになっていく。
 これらの練習によって、緩と感、即ち、気功で言うところの放鬆法と意守法の訓練は進んでいくのだ。
 そして、この二つをベースにして、残りの貫採練の練習が可能になる。
 手足や胴体の中で気の感覚を動かす、皮膚呼吸によって外気を採り入れ、丹田に収めていく。
 こうして気の訓練としての気功は完成していくのだ。
 それらの訓練の中で、例えば、腕の中で気を巡らせるようになるために、まず、掌、手首、前腕、肘、上腕、肩といった部分部分で手を当てたり、気のボールを当てたりして、それぞれの部分での感覚を体感するとか、掌の誘導で、掌から肘まで気の感覚を吸い上げ、吐き降ろしの練習を師、その感覚を肩まで延ばしていくとかというように、細かく練習法を工夫しながら組み立てていく訳だ。

 どうしたら緩むのか、どうしたら体感できるのか、どうしたら気を巡らせられるのかなどということに対して、なるべく早く、きちんと身につけてもらうためには、何をどんな風に伝えればいいのか、それを具体的に探究し、体系化していくのが僕の課題なのである。
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