スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

気づきの足跡・7

【気づきの足跡・7/気を動かすから腕が動く

 体内感覚を体感しながらの静功を練習していた時に、胸の中の感覚を体感するために胸板に両手を重ねて当て、胸の中に軽く温かな感覚が体感出来た後、両手を膝の上に降ろしていく時、胸の中の感覚が肩から腕を通って掌に流れ落ちてきた。
 腕の中を気が通っていく初めての体験だった。
 それからは、胸板に手を当てては膝に降ろすという動きによっての「動く気の感覚」を楽しんでいた。
 そして、掌から胸には帰ってくるだろうかと、それまでとは反対に、膝に置いた手の肘を曲げて両手を胸板にあてていく動きをしてみたのである。
 しかし、逆では気は動いては来なかった。
 手を降ろしていく時は、手を降ろしながらも、気は肩から上腕を通って降りてきて、肘を伸ばしていくので、そのまま掌まで降りていくのだが、逆にすると、掌から肘まで上がってきた気は、肘を曲げるためか、肘で止まってしまい、肩に上がってこないのだ。
 これは困った。
 で、考えた。
 肘を曲げるから肘で止まってしまうんで、肘を伸ばしたまま両手を挙げてみたらどうなるだろうか?
 そこで両手を斜め前で肘を曲げないで挙げてみた。
 肩の高さまで挙げると、気の感覚はちゃんと肩まで来るではないか!
 そして、腕を肩より上に挙げていくと、気は肩から胸の中に流れ込んで来たのである。
 そして、その時、気づいたのだ。
 腕の中で気を動かすことを誘導するために腕を上げ下げする動きがあるのではないか?
 そして僕は、掌を上に向けたままや下に向けた形で腕を横で上げ下げしたり、横から挙げて前から降ろしたり、前から挙げて横から降ろしたりするなどして、腕の中で気を動かす練習に取り組んでいったのである。
 そして、鳥のような動きのある動功は、腕を鳥のように羽ばたかせるような動きをすることが目的ではなく、胸の中と掌の間で気を動かすために(それを誘導する為に)腕を動かしているのだという結論に達したのだ。
 そして、それからは、太極気功18式や大雁功の中で、手を前や横で挙げたり降ろしたりする動きのある場合は、腕の中で気を通すようにしてみたところ、腕の動きが以前よりもしなやかで、尚かつ、きちんと胸板から動くようになったのである。
前の記事へ 次の記事へ