Why so serious?

先ず主演の向井理ですが、正直原作より鬱陶しいです。
私は原作のゴリラみたいに暑苦しい神御蔵は好きですが、ドラマの空気読めなくて悪い意味で緊張感のない感じが凄く鬱陶しく感じます。
潜入捜査の時、イルマ(後々出てくるキャラ)みたいにペチャクチャ喋ってるのを観て幻滅。
キャスト決まった時点でS好きの友人と「違う！神御蔵じゃない！」って騒ぎましたが、やっぱり二話観ても違う。
その点伊織ちゃんは、原作に似せてる気がします。
だけど、前から言ってますが伊織ちゃんは玉鉄が良かったなー。

後、神御蔵の過去をゆづるちゃんの過去に変えたりとか、神御蔵のお母さんの事とか、棟方ジムの事とか原作と変える必要があったのかなーなんて。思う訳で。
対立するNPSとSAT、神御蔵と蘇我、そしてお互い過去はとても悲しいものだけど結末が違う二人、だからこそ強く対立して反発しあう、それが読んでいて熱くなったのにドラマでは神御蔵は大切な家族を失っていない。
二話で伊織ちゃんが「お前には大切な家族を失った痛みなど分かる筈がない」(だったかな？)と言ってましたが、これがドラマでどう大きく関わってくるのかな…。
原作とは違う分、ドラマ内で丁寧に描かれる事を祈ってます。

後気になったのは、展開が早すぎる点。
三話目にして、原作でもかなり重要な章であるNPSとSATの合同訓練。
つまり、私の好きな話がかなりすっ飛ばされていると言う訳でして。(一巻の“消せない記憶”とか)
まあ、一話から何度も話に上がった“M”が出てくる大切な話なので、早めにやるのはしょうがないんでしょうが…だからって早すぎる気が。
(てか、“M”をただの犯罪者みたいな感じで描かれるのもちょっとなあ……ブツブツ)
でも、二巻の“命の盾”を一話で既にやっちゃってるし、二話で早くも神御蔵蘇我の二人がバディ組んでるし(四巻で初めてバディになるって言う胸熱展開があったのに！)、この辺は突っ込んだらキリないですね。

ここまでほぼ否定的な話ばかりですが、これは良かったってのもちゃんとありますよ！
NPSの速田さんとSATの嵐さんがまんま過ぎて(笑)
特に今回の「命懸けの訓練に耐え、警察内ですら身分を隠し、数々の難事件に対応して来ました！それはこの国を守る為、SATが日本警察最後の砦だと自負してきたからです！！」の嵐さんのシーンは、原作よりドラマの方が迫力あって良かったです。
天城審議官はちょっとイメージ違いましたが、あの胡散臭い笑い方とか原作に近い感じがありますし、霧山六郎も良い感じですね。
ただ、横川ちゃんはもう少し色気が欲しかった(笑)

まあ、取り敢えず原作とドラマは別物と考えて観ようとは思います。
やっぱり原作が大好きなので、ドラマは辛口に観てしまう傾向があるので、なるべくそうならないよう別物に。

因みに、今本誌(ビッグコミック)ではかなり凄い展開になっています。
正直、読んでいて辛かったりするシーンもありますが、続きがとても楽しみです。

原作未読の方は是非読んで欲しい！