はしっこのせかい

卒業と入学のシーズンですね。うちの大学は新学期は1ヵ月ほど遅らせるようですが。とりあえず、大学の授業ではない講座は再開されるようなので、大学には行く必要がありますが。

そういえば、延期になっていた卒業式はどうなったのでしょう。もうしただろう時期だとは思うのですが。
今年の卒業式は、あまり私には関係ないのですが。今までサークルも入っていなかったので、卒業生に友人なんて一人くらいしかいませんし。その方とも少し前から疎遠になっていますからね。まぁ自分を振った女なんかといても楽しくなかろう、と仕方がない事ではあるんですが。
しかし、うーん、卒業したら確実に会わなくなるだろうからなぁと考えるとお礼くらいはしたいと思う。随分とお世話になったような気がしますし。
でもやっぱり迷惑かなぁとか忙しいかなぁとか考えちゃう。

どうもこの季節は苦手です。別れと出会いの季節って、こう微妙にあれこれ考えてしまって。
別れる事が悲しいんじゃない。それは新たな出発とも言えるものですから、喜ばしい事でもあります。
別れたとしても、その人との思い出があるのだからいいじゃないかとも思いますし。
だから、そうではなくて。ただ、何も伝えずに別れていく事が悲しいのです。勿論、それは私自身の所為なのですがね。

いつも思いますが、臆病なんですよね。基本的に受け身ですし。
今年退任のお世話になった先生にも、花束を渡したけど、差し障りのないような事以外、何も言えなかった。まるで社交辞令のように思えてしまうほど。感謝していたし、その先生の指導で卒論を書きたかったと本当に思うのに。
どうしてこんなにも言葉にして伝える事が苦手なのだろう。言葉にしなければ、伝えようとしなければ、相手は何も分からないのに。
最近は、随分と伝える努力をするようにはなりましたが、やはりそういう事は多々あって。気をつけなければなと思います。

伝える事をせずにすれ違う、というのはその他の場合よりも辛いと思うのです。もしかしたら、伝わって、すれ違わずに済んでいたかも知れませんのに。
自分の殻に籠るというのは、理解されないという事よりも、孤独なのでしょうね。

Twitterの方でも呟きましたが、私は被害もなく無事です。一人暮らしなのが少々怖いですが、なるべく一緒にいてくれる人がいますので大丈夫です。
家族も無事でした。家が少し歪んだりしたようですが、崩れたりしてはいないという事でした。近くまで津波は来ていたようですが、家までは来ていなかったようです。
私は実家には帰っておらず、状態が分からないので、本当に大丈夫なのか、正直不安なのですが……。大丈夫だとは言っていたので。

地震時に私がいた建物の揺れは、異常なほどに大きく感じられましたが、その建物が古く、埋立地だから揺れが激しいだけだと言われ、そこまで深刻ではないと思っていました。震源地付近である宮崎県に友人の家族がいましたが、連絡も取れ、無事だという事でしたので。
友人宅でニュースを見て、愕然としました。


何を言葉にしていいか分からなくて、ずっとネットから離れている感じでした。
とても怖くて、とても悲しくて。でも、私の感情も、言葉も、結局は被災していない人間のもので。私には何も出来なくて。
そう考えると、何も言葉に出来なくなった。どう言葉を選んでも、誰かを傷付けたり不愉快にさせるような気がして。
何か地震以外の話を、と思っても、他に何か楽しい話題を提供出来る訳でもありませんし。
ならば、節電した方が、少しは役に立てるかなと思い、今日に至る訳です。

でも、あまりにも日記など書かずにいると、このような時だからこそ安否が心配になるかなとも思いまして。私は、いつも伺うようなサイトで日記更新されていないと、不安になりますし。
何も出来ませんが、書き続ける事くらいは出来ます。日記も小説も。
「もしかしたら」ですが、もしかしたらお越し下さる方の気を、少しくらいは紛らわせられるかも知れませんし。

私でさえ、ニュースを見続けるのに疲れました。もう大分落ち着きましたが、余震のたびに怯えるのに疲れました。怖いとか疲れたとか、私が言える事ではないと思うので、控えていましたが。
皆さん、そうだと思います。そしてそれは当然の事だと思います。
でも、疲れて、不安になって、考えてばかりの状態というのも、やはり良いものではありません。一時でも良いので、当サイトでなくてもいいので、どうか気を緩めて下さい。気を張ってばかりでは倒れてしまいます。

地震酔いというものも、あるようですし。
長い時間地震や余震が続いていると、揺れていないのに揺れているような感じがしたりするようです。
睡眠不足や不安感なども影響するそうですので、どうか皆さんもあまり無理をせず、なるべく休んで下さいね。

先日、説明会で人事の方に「自信ってなんだと思いますか？」と聞かれました。
その方は、「私は、自分の事を人に言えることだと思う」と、仰った。（ちなみに私は、自分の出来る事と出来ない事を知っている事だと思っていたのですが）

ああ、なるほどなぁと思った。人に言えるという事は恥ずかしくないし、誇れるという事。そして、それは、「自分はこういう人間だ」「こういう事をしてきた」というのは過去の事実に基づいているという事。
未来を語る時には嘘を吐けるけど、過去は嘘を吐かない。確かに嘘を言う事も出来るけど、どうしたって経験した事の方がより現実味を感じさせる。
だから、こういう事をしてきたんだと人に言える過去というのは、自分の中で強いものなのでしょう。そう、思いました。

自分が考えていなかった考えに出会えた感じです。
その方は、他にも様々な経験を話して下さった。その企業の説明としてはどうなのと思うけど、その方の人となりは何となく伝わってきた。こういう上司の下で働けたら、きっと幸せなんだろなぁと思いましたね。
多分、その企業で働かなければ、二度とその方とは会わないかも知れませんが。とても貴重な出会いだったなと思います。
この人の下で働きたい！と思えるような方に出会えるのって、やっぱり幸せな事なんだと思う。そこで働くか働かないかは別としても。

就活の中でも、「出会い」は大切にしたいなと思いましたね。
その企業には行かないかも知れない。もう二度とその人とは関わらないかも知れない。それでも、お話して、その考えの一端に触れる事が出来る。
すごく沢山の方と会うから感覚が麻痺してくるけど、貴重な出会いである事には変わりない筈。
人との出会いにしても、考え方との出会いにしても、様々な事を知るきっかけになったり、考えるきっかけになると思う。

正直、就活は辛いです。でも、当たり前だけど辛いだけじゃない。
そこには様々な出会いや発見もあって。それは、やはり心が踊る事ですし、とても素敵な事なのでしょう。
様々な考え方に触れ、様々な事を考えていけたら良いなと思いましたね。