スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

幸せなこの瞬間は確かに存在して

泣きそうになりました。
あるお客様が、こここに来るのが楽しい、家よりも安心すると笑って下さった。みんな親切にしてくれて、優しいからここが好きと笑って下さって。
私は幸せ、ありがとね、と涙目で微笑んで下さった。
なんて幸せなんだろう。

疲れてるんじゃない?大丈夫?と、気づかって下さる方がいる。
ここでやったことをきっかけに、80歳になって新しい趣味を見つけた方がいる。
そんな所に行きたくないと仰っていたけど、友達を作って楽しそうになっていった方がいる。
お客様の様子を伝えると、幸せそうにして下さるご家族様がいる。
いろんな方がいる。一年間、いろんな瞬間に立ち会ってきた。


幸せなこの瞬間は確かに存在して。
それがたとえ、それを与えて下さった方を見送らなければいけなくなったとしても。それはすごく辛いし考えたくもないけど。この瞬間を、出会えたことを後悔するのは間違いだなと思う。
この瞬間、私はこんなにも幸せなんだもの。

もしまた、誰かが亡くなったとしたら、今度は我慢せずに思い切り泣こう。ちゃんと受け入れられるまで泣こう。

今こんなにも辛いのは、受け入れているつもりでらきっと受け入れられてないから。ある日突然ひょっこり帰って来そうな気がするんだもの。


私は、やっぱりこの仕事が好きですよ。この仕事に就けて良かったと思う。
きっと見送ることになるたび、何度も泣くでしょうね。辞めたいと思うかも知れません。
それでも、その瞬間まで、皆さんの笑顔を隣で見ていられるのは、とても幸せなことなんだと思う。

さよならさえ言えなかった

暗ーい愚痴です。
結局立ち直れなかった。すみません。
仕事は頑張るから。あとで立ち直るから、ちょっとだけ愚痴を吐かせて下さい。









あんな知らせ、知りたくなかった。
知らずにいれば、こんなに辛くなかった。
ただ、そのうち帰ってきて下さるだろうと思っていられた。
でも、現実には知らせが届いて。そして真っ先に聞いてしまったのが私で。

みんな、当たり前のように仕事しているの。笑っていて。何も変わらない。
ある人に聞いたら、「ショックだけど仕方ないことだし」と割り切った答えが。

そんなことは私も分かっている。
確かに普段皆様元気に見えるけど、多かれ少なかれ持病を抱えている。年齢を考えれば、至極当然で。「いつか」はみんないつか来るわけで。それが「今」だっただけ。その人に訪れただけ。
頭では分かる。分かっている。

でも、割り切れますか?慣れるのですか?
私はまだ割り切れないし、慣れられない。割り切りたくもないし、慣れたくもない。
一緒に過ごした時間があって、たくさんもらったものがあって、目に浮かぶものがたくさんあるのに。たくさんの記憶や思い出があるんだもの。

思い出せるの。声も、口調も、笑顔も、その仕草も。
「先生、可愛いわ」と仰って、ひまわりのような、それは可愛い笑顔を見せて下さったの。我儘も仰った。気難しい方でもあった。しかめっ面だっていっぱい見た。
でもね、まず思い出すのは、ひまわりみたいな明るい笑顔なんだ。素敵なんですよ、本当。最初は面倒臭いと思ったけれど。一緒にお話して、関わって、いっぱい悩んだ。
「仕方ない」の一言なんかじゃ済ませられないよ。

どうして人は死ぬの?
死んだらどうなるの?
どういう気持ちだったんだろう?
家族は?
私のこの気持ちはどうしたらいいの?
あの方は、幸せだったのかな?
私は何が出来たんだろう?

考え出したら切りがなくて。
思い出すと辛くて。涙があふれてくる。
私は、また出会って、見送って……こうして辛い思いを繰り返すの?
どうしてみんな平然としているの?
ありがとうもさよならも言えないなんて。その最後の姿も見れないなんて。


何があっても後悔なんかしないつもりだったのに。
私は、初めてこの仕事を選んだことを後悔しました。


prev next