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気功の山の登り方・10

【手首はやわらかく揺らされているように】気功の山の登り方・10

 今回は様々な手(腕)の動きの中でも、その入り口とでも言うべき「手首の動き」をマスターしましょう。
 その前に、まず、部位としての経穴を二つ覚えて下さい。
 一つは「陽池(ようち)」で、もう一つは「大陵(だいりょう)」です。
 陽池は、手の甲側で、手関節の中央の陥凹部にあり、手を反らせた時に手の甲と手首とで出来る角の真ん中を指で押さえたまま手首を伸ばすと凹んでいますが、そこが陽池です。
 大陵は陽池の反対側にあり、掌の下に出来る横に伸びるシワ(横紋)の中央にあります。

 では実習に入ります。
 まず、気のボールを持つように掌を向かい合わせにして構えて下さい。
その状態から陽池を遠ざけていきます。
 すると手首は掌側に曲がってきて(掌屈し)、五本の指先が向かい合うようになって、粘っこい糸(線)を引っ張っていくような形になります。
 両手の間隔が40〜50?くらいになったら、今度は大陵から近づけてきます。
 すると、手首は、ゆっくり伸びた状態になり、そこから反って(背屈して)いきます。
 大陵の間隔が20〜15?くらいになったら、再び陽池から遠ざけ、その動きを繰り返します。
  理論的な表現をしますと、手首の空間的な位置を動かすことによって、手関節の中は独りでに掌屈、背屈されているという具合になります。
 動かすのは手首(陽池や大陵)で、その動きによって、手首の中は滑らかに揺らされているという間隔になるまで、良く練習しましょう。
 そして、手首の中の揺れが出来てきましたら、気のボールを作る動きと併せて、陽池から遠ざける時に掌はゆるみ、大陵から近づけてくる時に掌の皮膚を張っていくようにしてみて下さい。
 但し、この場合、皮膚は手根部(掌の下側)から指先に向かって順に張られていくようにして下さいね
 この手首と掌の動きが出来てきましたら、掌を下に向けて、上下の動きで練習したり、指を垂らして掌を後ろに向けて、前後に動かしてみたりして、どんな方向の動きであっても、手首と掌の動きは考えなくても、独りでに揺れるような動きになるまで練習して下さい。
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