【気功流軟酥の法をマスターしよう!】気功の山の登り方・21
白隠禅師の軟酥の法というのをご存知でしょうか。
白隠禅師が「夜船閑話」という本の中で紹介している病を克服していくための技法です。
乳を煮詰めて作った軟酥というトローッとしたバターやヨーグルトのようなものを(仮想的に)頭の上に載せ、その軟酥が体の中や皮膚をゆっくり垂れ落ちていくというイメージをすることによって病を洗い流していくという技法です。
しかし、この軟酥の法は、気功をして気の体感を会得していない人にとってはイメージの域を出ませんので、実感として解りづらい技法なんですね。
それを改善するために、気の泡(気のボール)という気の感覚を用いて、体感として判りやすい技法にしたものが「気功流軟酥の法」なんです。
技法としては、前々回の「顔からの洗い流し」や前回の「頭からの洗い流し」と同じなんですが、体の側面や中心軸を加え、更に、立って行なうことで、足の中も洗い流すようにしたことです。
ですから、この気功流軟酥の法は立って練習して下さい。
立つのが困難な方は、仰向けに寝転んでしても構いません。
体の分け方は、色鉛筆のように太い芯があり(これが中心軸になり)、その周りを前後、左右と四分割し、それぞれのルートで、気の泡(気のボール)を頭の上から体に染みこませながら降ろしていき大地の中まで洗い落とすようにしていくんです。
寝転んで行なう場合には、足の裏から流れ出していくようにすれば良いでしょう。
各ルートを三回程度行なえば良いと思います。
終わる時は、両手を下腹に重ねて当て、下腹内(丹田)が温かくなるのを確かめてから終わるようにして下さいね。