誕生日の歌と言えば、日本でもおなじみの「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」が真っ先に思いつくけど、この誕生日の歌に関して、知らないうちに著作権問題が勃発していたらしい。
日本はもちろん、世界各国で歌われている誕生日の歌だけど、著作権登録が行われたのは1935年。
当時のアメリカ国内法では、最長でも1991年には著作権が消滅するはずだったのだけど、その後著作権保護期間の延長が行われたのだそう。
でもこの間にワーナー・ミュージック・グループ傘下の音楽出版会社ワーナー/チャペル・ミュージックが権利を行使して推定で毎年200万ドルもの著作権収入を獲得。
これに対して複数のアーティストが反発し、誕生日の歌の著作権収入の返還を求めて訴えを起こしていたんだって。
それから2015年になる現在まで争っていたみたいだけど、つい最近になって判決がくだされて、誕生日の歌は公のものであり、ワーナー側に著作権はないという結果に終わったのだそう。
この誕生日の歌はもともとアメリカ人のヒル姉妹が作詞作曲した「Good Morning to All」という曲のメロディを原曲としているのだけど、このヒル姉妹の出版会社である「クレイトンF・サミー」を1988年にワーナーが買収。
サミー社は誕生日の歌を1935年に権利登録していたのだけど、判決ではヒル姉妹がサミー社に与えたのはメロディーの権利であり、歌詞の権利ではないと指摘されたんだとか。
まあもともとヒル姉妹が作詞作曲したのはGood Morning to Allであり、ハッピー・バースデー・トゥー・ユーではないもんねえ。
ちなみにwikiではGood Morning to Allの替え歌がハッピー・バースデー・トゥー・ユーであると書いてあるんだけど、替え歌を作ったのは誰なんだろう?
こういう風に原曲と歌詞の作成者がまったく異なっていると、著作権も面倒なことになるんだね(汗)