なつまるです。
私のかっぱ愛はブログ内でもちらほら漏れてしまっていますが、日頃かっぱオタらしい事というか、特にかっぱに因んだ行動を起こしてはいません。

『ぺんぎん?』さんを可愛がって、かっぱがいる世界を空想して、気分が良い時には、つい
「かっぱっぱー」
と、謎のひとりごとで喜んでみせる。
そのぐらいです。
(※じゅうぶんに危険である件)

それはそれとして。
「有名どころは読んでおきたい、かっぱオタ活にもなるし…」
と、まっすぐかつ不純な動機ですが、芥川龍之介の『河童』を読んでみました。
まあ、私の思い描くファンシーかっぱの国が書かれている訳はないので(笑)、そこは覚悟して読んだつもりです。
つもりですけど……、

《微笑ましかったところ》
・河童の言語
・河童の体格
(成人男性よりちょっと小さい)
・河童は意外とフレンドリー
・河童はとても清潔
・河童もピアノを弾く
・やっぱりきゅうりをかじる
・カワウソと戦う

《ショックだったところ》
・その他の全部


……いや、ねぇ。
特に工場見学のくだりですよ。あとは突然出てくる拳銃。

特にって事もなく、全体的に批判的というか自虐的なので、いちいちショックを受けていたらキリないんですが、
「私の思ってたかっぱちゃんとちがう……」
というのは、身勝手だけど正直そう思いました。

でも、きっと河童じゃなきゃダメだったんでしょうね。
こびととか巨人とか、人間の形をしたナンタラの一族とかじゃなく、河童。河童の国。
芥川さんも河童が好きで、よくお手紙なんかに河童のイラストを描いていたそうです。
『河童』は、河童の国を楽しく描写することが目的ではなくて、作者の思想感情その他諸々を河童に託した結果だと思います。
ここで芥川さんがカワウソ好きなら、きっと『川獺』っていう本ができてました。
先行きへの不安、家族団らんに愛憎いりまじる様、その他色々がカワウソに託されていたでしょう。

うーん。


……という訳で、今回はふつうに読書して終了です。
ふんわり書いたのでネタバレはないつもりですが、掠めていたらごめんなさい。
いや、でも、気になる方はもう読んでみてください。そうとしか言えない。

これからも、かっぱ愛はつづきます。
かっぱっぱー。