当面は軍資金と、ホテルの一人宿泊が課題だな。一人放浪も。
 生活感のない風呂に恐怖を覚えます、各務です。平気な場所は平気なんですけどね…。

 先週髪を切りにいったのですが〜…。
 美容師さんとの意志疎通に失敗しまして、残念な仕上がりになりました。
 敗因は脳内で秀吉様経営の美容室妄想かな…。うむ責任転嫁。
 無論半兵衛様がカリスマで、三成はヘアカットモデル(という名のおもちゃ)です。

「秀吉様! どうか刑部にも半兵衛様のカットモデルを務めるご許可を!」
「む? 刑部に……か?」
「(やれ、また厄介な事を言い出した)」
「もちろん、僕はかまわないよ。だが吉継くん、君の意思はどうなんだい?」
「……お断り申し上げる。」
「だそうだよ、三成くん」
「何故だ刑部ーッ!?」

「三成。刑部の頭巾を無理矢理外すことになるが、よいのか?」
「!?」
「意味がないからね。見せないことには」
「何、優しき三成は斯様に酷なことは申しませぬ。」
「すまない刑部……」

 三成はみずからの浅慮を反省し、丸三日ほど落ち込んだのでした。めでたしめでたし。

「代わりに家康の頭髪を煮るなり焼くなり……いや、半兵衛様の御手をこのような輩の頭髪で穢すなど! ……いっそ家康の毛根を私の手で!!」
「ハハ、何をブツブツ言っているんだ? 三成」
「ッ死ね! 家康(の毛根)!!」

 目的すり変わってるな。
 ま、彼はツルツルでもイケメソだと思うけどね!