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一次創作サイトJJ*nano-spiralの日記とかのメモ書き。
時刻は夜の11時半過ぎ。4フロア分の階段を登り切って見える高架には、発車した電車が滑るように加速していく。これが終電か、精々あと1本というところだろう。目の前の部屋のインターホンを短く2回鳴らし、相手の出方を待つ。
4年に上がるのを機に伊東は部屋を引き払って実家に戻った。それは伊東家の掟じゃないけど、教育方針とかそんなようなことで。通えない距離ではないし、4年にもなれば授業も少ない。必ずしも1人暮らしをしていなければならない理由はない。