いつもいつも仲良くしたいなあという男の人の心を奪っていく天然デストロイヤーちゃん。私の考えてることを知ってか知らずか、いつも自然に、いつの間にか獲られてる。それとも私があの子を目で追っているのか、あの子と楽しそうに話す人たちをこっそり見ているからなのか。
どうしても比べてしまう。いろいろと敵わないんだけど、それが余計にいやな気持ちにさせる。

いつも一緒にいたはずなのに、目すら合わなくなった。きっとお互い気にしているけど、お互い気分がいいものではないと思う。私はあの子を嫉妬の対象にしているし、あの子は私に一番大事なものを奪われたわけだし。仲良くしたいという気持ちはある。でも憎い。恨めしい。顔も見てられない。
私が欲しいものをとられてくようで、いやなにも一緒にわきあいあいすれば何の問題もないはずなんだけど。私はどうやらちやほやされるのが好きみたいで、構ってもらうことがすごく嬉しかった。それが、その対象がだんだん私ではなくてあの子に変わってきてたんだよね。ただのきしょい自意識過剰なだけなのわかってるんだけどさ。でもなんだかいつも自分より二歩三歩前にいるようで。
そうなったきっかけは多分自分で作っちゃったのかな。こんな風に思ってしまう自分が心底いやで仕方が無いけど同じくらいあの子のことも嫌いだ。女ってめんどくさいな。