話題:映画感想
毎日々々頭かお腹が痛いけんこーです、今晩和。
インフルが出始めたのと併せて、身辺では喉風邪?が多発しております。
氣温の変化が大きく成りそうですので、皆さま御自愛くださいませね。
追記は何時もの個人的な映画メモです。
ネタバレや個人的なアレコレが苦手な方はご注意を!
吉田作品の食わず嫌いを克服し、観よう観ようと思いつつもうっかり忘れておりました。
そんな訳で有名な「桐島、部活やめるってよ」です。
万能ヒーロー、ヒエラルキーの頂点に君臨する「桐島」。
そんな彼が部活を辞めたことにより、彼を取り巻く学生たちは勿論、彼とは無縁の世界に住む学生たちの世界も徐々に綻び始めて……
的なストーリィだと思いますが、正確明確なストーリィはありません。
高校生たちの日常を多角的に描いた(だけの)作品です。
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昔うたまるさん(師匠ではなくて!)が
「この映画の中には必ずどこかに『自分』がいます!」
と仰っていたように記憶しております。
そのくらいリアルな「学生たちの日常」を描いた作品なのでしょう。
マァ、けんこーさんは、いなかったけど\(^o^)/
神木くんが演じるスクールカースト底辺である「前島」が、同じく底辺な手前に近いのかもしれませぬ……
が、似て非なるモノ過ぎて共感は全く出來ませんでした\(^o^)/
底辺の底が抜けてドロップアウトした人種は、流石に同じポジションを見付けられませんでした\(^o^)/
( ;∀;)
しかしリアルです。
どの層にも共感出來なかった癖に、あの「学校生活の空氣感」がリアル過ぎて……
痛い痛い痛い!
恐い恐い恐い!
学校恐い!人間恐い!!
と云う感覚を久し振りに思い出しました(笑)。
矢張り学校って異空間で、学生って異質な存在なんですよね、人生規模で見ると。
独立した閉鎖空間で、独立した価値観が有って、独立した人間関係がある……。
そう云うモノがまざまざと見て取れます。
寧ろ現役学生からしたら「だから何?」ってくらい普通な日常映画なんじゃあないかしら、とも。
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主演は神木くんですが、主人公ポジションは東出さんな氣がします。
東出さん目線でも1本の映画を作れそうです。
神木くん目線でも1本撮れそうですが。
敢えて固定の目線を外し多角的に撮る作りですから、観た方によって「主人公」も「物語」も変容しそうですね。
個人的には上手く機能した撮り方だと思いますが、氣に成る方は氣に成るかもしれませぬ。
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以下箇条書きで。
・善惡を超越した作りではあるモノの、「好きなモノを持っている奴が強い」雰囲氣はうっすらと。
そうかなぁ…そうなのかなぁ……。
どんなに下らなく見えたって、ふらふらして見えたって、当人たちはそれこそ優劣では無い部分で必死だと思うのですが。
空っぽな人間がいないとは云いませんが(自身が空っぽなので)、特に学生と云う括りではそう見えたってみんなそれなり一生懸命な氣がする……のです。
と、云うのも手前の都合に合わせたフィルタ越しで感じる事やもしれませぬが。
・映像が奇麗です。
DVDを借りましたがBrにすれば良かった……。
腑抜け同様、光の多い綺麗な青空の心象ですが、更に透明感が高いような。
明度の高い青、と云うのが映画のイメイヂでした。
前島の世界(8ミリで撮ったゾンビ映画)の真逆なイメイヂで面白い。
・東出さんの演技力が矢張り判らない儘終わりました。
激しく棒な氣もしますし、役的にはぴったりの氣もします。不思議です。
・8ミリで東出さんを撮る神木くん、あのシーンは最高ですね。
東出さんが神木くんに話し掛けるくだりからラストにかけてが凄く素敵です。
・MONSTERZの友人2人(オカマとオタク)が揃っていて、タイムリー過ぎて笑ってしまいました(笑)。
太賀さんはちょいちょい見掛けるのでイイのですが、落合さんを認知したのがMONSTERZだったので、きっと彼を観る度オネエキャラが過るんだろうな……( ;∀;)
・エチュードも面白かったです。神木くんも(チラッとですが)出るとは!
役者さんがやってもエチュードってこんな雰囲氣に成っちゃうんだなーと(笑)。
ある意味一等「演劇部員的な意味で」学生っぽい(笑)。
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何が残る訳でも無いのですが、何と無く
「映画っていいなぁ……」
「映画観たいなぁ……」
と感じる不思議な余韻が有りました。
何に起因しての感想なのかは……考えても解りませんでしたが←
どの層にオススメかもよく解りませんが、映画好きならば観ておいて損は無いかな、と云うシメで。
おしまい!